飲みに行った翌日の2kg増は、脂肪?

飲み会の翌朝、体重計の数字に驚くタクさん

飲み会が二晩続いた翌朝。おそるおそる体重計に乗ると、2kgも増えている。「たった二晩で、こんなに太ってしまった」と青ざめたことはないでしょうか。

ご安心ください。その2kgのほとんどは、脂肪ではありません。

2kg分の脂肪をため込むのは、じつは大仕事

体の脂肪1kgは、およそ7,000kcal分のエネルギーにあたるといわれます。2kgなら約14,000kcal。ふだん使う分とは別に、二晩でこれだけ余分に食べるのは、どんな大宴会でもまず無理な量です。

では、増えた2kgの正体は何なのでしょう。

正体は、水と、お腹の中身

一つ目は水分です。居酒屋のつまみは塩気の強いものが多く、体は塩分を薄めようとして水をため込みます。締めのラーメンやご飯でとった糖も、筋肉や肝臓にためられるとき、およそ3倍の重さの水と一緒にしまわれます。

二つ目は、お腹の中にまだ残っている食べ物と飲み物です。食べたものが体の外に出ていくまでには時間がかかるので、その分も体重計の数字に乗っています。

水の入ったコップと胃のアイコン(水分と食べ物の重さ)

どちらも数日で抜けていきます。翌朝の数字に驚いて食事を極端に抜くと、かえって体調を崩してしまいます。

気をつけたいのは「翌朝」ではなく「その先」

とはいえ、飲み会のエネルギーが全部消えてなくなるわけではありません。余った分は少しずつ脂肪としてたまり、それが重なれば、数か月後に本物の2kgとなって表れます。

大事なのは、翌朝の数字に振り回されず、いつもの食事に戻すこと。体重は1週間くらいの流れで見れば、水分の上下に惑わされずにすみます。

参考

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット「『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』情報シート:身体活動とエネルギー・栄養素」(2024年5月)(体脂肪1kgを減らすのに必要なエネルギー量は約7,000kcal) — 厚生労働省
  • Fernández-Elías VE, Ortega JF, Nelson RK, Mora-Rodriguez R, Relationship between muscle water and glycogen recovery after prolonged exercise in the heat in humans, European Journal of Applied Physiology, 2015;115(9):1919-1926(体にためた糖〔グリコーゲン〕1gあたり、少なくとも3gの水が一緒にためられること) — PubMed