ジムで1時間しっかり汗を流した帰り道。「今日はがんばったから」と、ラーメン屋ののれんをくぐる。そんなご褒美の経験はないでしょうか。
ところが、運動で使えるエネルギーは、思っているよりずっと小さいのです。
1時間歩いても、ご飯1杯に届かない
体重70kgの人が1時間ふつうに歩いたとき、じっとしているときより余分に使うエネルギーは、150〜200kcalほどです。ご飯茶碗1杯(約150g)は約230kcal。1時間歩いても、ご飯1杯分にも届かない計算です。
ラーメン1杯は、麺だけでもご飯1杯分ほどのエネルギーがあり、そこにスープや具の分が加わります。1時間の運動の分は、ご褒美のひと皿であっという間に取り戻せてしまうのです。

「がんばったから」が、差し引きをゼロにする
運動の後はお腹が空きやすく、「動いたから少しくらい」という気持ちも働きます。運動を始めたのに体重が減らない人の中には、知らず知らずのうちに、食べる量が増えている人も少なくありません。
運動で使った分と、食べて取り戻した分。差し引きがゼロなら、体の脂肪は減りません。
それでも、運動をやめる理由にはならない
では運動は無駄なのかといえば、そうではありません。運動には、筋肉や体力を保ち、血圧や血糖を整える働きがあります。減らした体重を保つうえでも、体を動かす習慣は大きな味方です。
体重を減らすのは主に食事、保つのは運動。そう役割を分けて考えると、運動もご褒美のラーメンも、もう少し上手に付き合えるはずです。
